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秋田県立大学での特別講義を実施(2026年7月6日)

  • kadooka92
  • 1 時間前
  • 読了時間: 3分

□テーマ:生成AIのこれまでと今後の展望

□対象:システム科学技術部 1年生 250名

□場所:秋田県立大学本庄キャンパス


昨年に続き、公立大学法人秋田県立大学の森田純恵教授のご依頼により、科学技術史に関する講義の一環として、特別講義を行ないました。


秋田県立大学で講義中の様子
秋田県立大学で講義中の様子

今回は以下の内容について解説しました。

□人工知能の発展と歴史

 まずAI誕生の背景と初期思想について説明しました。特に、人工知能の父と呼ばれるアランチューリングの業績であるチューリングマシンチューリング・テストについて、さらにチューリング・テストへの批判と限界を超える思考実験である「中国語の部屋」について、それぞれ図を用いて説明しました。

 その上で、第1次AIブームを代表する計画立案システムである「STRIPS」や、AIチャットボットの元祖である「ELIZA」に関して具体的な事例をもとに紹介しました。

 その後、冬の時代となり第二次AIブームがスタートしました。ここは、エキスパートシステムと知識表現の時代です。ここでの代表的な成果として、1970年代にスタンフォード大学で開発された医療診断支援システム「MYCIN(マイシン)」に関して図と事例をもとに説明しました。

 その後、エキスパートシステムの限界(知識のアップデートに常に人間の介入が必要、専門家居の暗黙知を捉えることができないなど)により再度冬の時代が訪れましたが、インターネットやGPU、そしてディープラーニング(深層学習)の出現により、第三次AIブームが開花しました。この流れは衰えることなく、生成AIや、最近ではAIエージェントに繋がっています。

 このような内容を事例や動画を交えてなるべく分かりやすくご紹介しました。


□進化する生成AI

 2022年11月30日にChatGPTが出現して以来、生成AIは急激に進化しています。最初はテキストベースのチャットだけでしたが、画像や動画を処理できるようになり、目を持ち、耳や口を持つようになり、結果として人間と音声で会話をすることが出来るようになりました。さらにSoraに代表されるように物理法則を用いたコンピュータシミュレーションを実行することなく、社会現象を再現できるよになったのです。さらに、最近のヒューマノイドAIのように、五体まで持つようになったのです。


□AIの今後の展望

 現在、汎用人工知能AGI(Artificial General Intelligence)や超知能人工知能ASI(Artificial super Intelligence)の研究開発が海外で急速に進められています。すでにAIエージェントとして実現されている機能もあります。これらを実現するシステム基盤について簡単に紹介しました。


□AI倫理

 AIと共存するために認識しておかなければならないことや留意しなければならないことを「AI倫理的な生き方五カ条」として説明しました。


□AI時代に生きるための心得

 私の最近の講演の中で、ほぼ必ず紹介しているAI時代の生き方です。まずは「AIと友達に」なり、空いた時間で「己を磨く」。そうすると感性が磨かれ「問題発見能力」が向上します。そして発見した問題や課題を友達であるAIと一緒に解く。そうするとさらに時間が空きます。空いた時間で己を磨く活動をする。そうするとさらに問題や課題が見えてくるので、AIと一緒に解く。このスパイラルを回すことがAI時代の自己実現方法だと私は考えています。ただし、いつまでも友達ではだめであり、AIを自在にコントロールできること、つまりAIの上に立つこと(すなわちHuman on the Loop)が人間としてとても重要です。


私の講演の終了と同時に、盛大な拍手を頂きました

今回の私の講義の中でのお話しが、学生のみなさんに何かしら響くものがあったのであれば、望外の喜びです。

このような機会を与えて下さった森田教授や県立大の先生方、事務職員の皆様に心より御礼を申し上げます。

ありがとうございました。

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