日本電気(株)インフラ・テクノロジーサービス事業部門様 社内向け特別講演会に登壇
- kadooka92
- 12 分前
- 読了時間: 3分
テーマ:AIが拓く未来とITインフラの変革
〜アプリケーション牽引による集中・分散の繰り返しから見える未来〜
日時:2025年9月5日
場所:(株)ペルソン様日比谷オフィスからオンライン配信
対象:インフラ・テクノロジーサービス事業部門の皆様
講演依頼ドットコム(こちら)を運営されている(株)ペルソン様からのご依頼により、日本電気(株)インフラ・テクノロジーサービス事業部門様の社内特別講演会にお招き頂き、AIに関連する講演を行ないました。

AIの最新動向と将来的な世の中へのインパクトについて、 「AIが拓く未来とITインフラの変革
〜アプリケーション牽引による集中・分散の繰り返しから見える未来〜」 と題して講演を行いました。
集中と分散の歴史、そして「融合」へ
これまでのITインフラは技術先行型で進化を続けてきました。
ITインフラのアーキテクチャの視点で見ると、1960から1980年代はメインフレームに代表される集中の時代。そして、1980から200年代にかけてはクライアントサーバによる分散の時代へと移行しました。その後、私が富士通研究所や金沢大学大学院の田子精男教授の下で研究し、博士号を取得したグリッドコンピューティングが盛んになります。グリッドは実体は分散処理でありながら、、各種リソースが仮想化されることで、利用者からは集中システムのように見えます。この流れがクラウド時代の始まりにつながったのです。
AIが求める新たなインフラ
では、AIの時代はどうでしょうか?
超大規模な言語モデルを構築するためには、巨大なコンピュータリソース、大容量ストレージ、そしてこれらを低遅延でつなぐための高速ネットワークが不可欠です。これらは、まさに集中型のインフラがベースとなります。しかし、極めて優秀な「脳」を構築する集中システムだけで十分でしょうか?病院や金融機関、製造現場などでは迅速な意思決定が求められる場面では、エッジ側にも俊敏なAIが必要です。これは、分散システムにより「抹消神経」を構築するイメージです。そして、集中システムである「脳」と、各地に分散した「抹消神経」を密に連結する「神経システム」が求められます。
つまり、AI時代には、これまでのITインフラ主導ではなく、AIを社会実装するために必要な「集中」と「分散」が「融合」した新しいインフラが必要なのです。これまでのITインフラの技術主導ではなく、いわばアプリケーション手動で様々な新しい技術が開発されているのです。
講演では、このような技術の変遷をもとに、3~5年後にITインフラがどう進化するのかについて具体例を挙げてお話ししました。歴史から未来が見えてくる、ITインフラも例外ではありません。
講演のアジェンダ

講演を終えて
今回はオンラインでの開催だったために、聴衆の皆様の反応を直接感じることは出来ませんでしたが、講演の最後に、画面一杯の花吹雪のような👏や❤をいただき、胸が熱くなりました。講演後のアンケートでも高い評価を頂けたとのことで、安心いたしました。
NEC様には、これまで脈々と蓄積されてこられたHPC、ネットワーク、ストレージ、クラウド、ソフトウェアといった卓越した技術、社会インフラを構築されてこられた豊富な実績、そしてお客様からの揺るぎない信頼があります。さらに、世界トップレベルの日本語性能と高速性を両立させた独自の基盤言語モデル「cotomi」をお持ちです。
これらの技術を最大限に活用し、「融合」させることで、国内だけではなく世界をリードするAIシステムを構築されることを切に願っております。
このような貴重な機会を頂きました主催者様、そして(株)ペルソン様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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